レッカーの知恵袋
スペアタイヤがない車がパンクした時の対処法を徹底解説!パンク修理キットの使い方・ロードサービスを呼ぶべきケースなども紹介
執筆者プロフィール
川本裕太
関西大学を卒業後、営業職としてキャリアをスタートし、その後システムエンジニアへ転身する。
2023年にはUPSTART株式会社を設立し、メディアサイト『アプデ』を立ち上げる。
『アプデ』では、自動車関係の記事を中心に、今の知識を1ランク・2ランクもアップデートできる情報を発信している。
タイヤトラブルが発生し、「スペアタイヤが車内に見当たらない」と焦るケースは非常に多いです。
最近の車は燃費向上やスペース確保のため、スペアタイヤの代わりとして「パンク修理キット」を標準装備しているケースが主流です。
しかし、キットには直せるパンクと直せないパンクがあり、無理な使用は事故に繋がる恐れもあります。
本記事では、スペアタイヤがない車がパンクした際の正しい対処法と手順をプロの視点で分かりやすく解説します。
この記事を読めば、スペアタイヤがない状況でも迷わず対処できるようになります。万が一に備えてしっかりと知識を身につけておきたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
スペアタイヤのない車のパンクはクルマのレスキュー隊にお任せ

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スペアタイヤのない車がパンクした!対処法2つ

スペアタイヤがない車がパンクした場合の対処法は、以下の2つです。
- パンク修理キットを使う
- ロードサービスを呼ぶ
それぞれ詳しく解説します。
パンク修理キットを使う
車に搭載されているパンク修理キットは、タイヤの接地面に刺さった釘やネジによる軽微なパンクを、その場で一時的に塞ぐために使用します。
ジャッキアップ不要で作業できるため、不慣れな方でも手順を守ればパンクの応急処置ができます。ただし、修理キットによる処置はあくまで工場へ持ち込むまでの「一時的なもの」です。安全に使用するために、いくつか把握しておくべき注意点があります。
ロードサービスを呼ぶ
自力での復旧が困難な場合や安全が確保できない場合は、加入している任意保険のロードサービスやJAFへ救助を依頼しましょう。
ロードサービスであれば、スペアタイヤへの交換(持ち込み時)やレッカー移動により、確実に最寄りの整備工場まで運んでもらえます。任意保険の付帯サービスであれば、多くの場合、回数制限内なら無料で利用できるのもメリットです。
以下ページでは、タイヤがパンクした場合にレッカーを呼ぶ流れと注意点、費用目安などを詳しく紹介しています。ぜひ併せて参考にしてみてください。
スペアタイヤのない車がパンクした!パンク修理キットを使った直し方

パンク修理キットを使用して自力で対処する場合、安全確保と事前の状況判断が何よりも重要です。
パンク修理キットを使って直す手順は、以下のとおりです。
- 安全を確保する
- パンクの状態を確認して直せるかどうかを確認する
- 説明書で手順を確認する
- 応急修理剤を用いてパンクを直す
- 試運転をする
落ち着いて以下の5つのステップを踏むことで、スペアタイヤがなくても安全に再出発の準備を整えられます。
安全を確保する
パンクに気づいたら、直ちに周囲の安全を確認しながらハザードランプを点灯させ、路肩などの平坦で安全な場所に停車しましょう。
高速道路の場合は路側帯に寄せ、発炎筒や停止表示板を車両の後方に設置して後続車に合図を送ります。同乗者がいた場合、ガードレールの外側など、車道から離れた安全な場所へ避難させることが鉄則です。
パンクの状態を確認して直せるかどうかを確認する
次に、タイヤのどの部分がどのように傷ついているかを目視で確認します。修理キットで直せるのは「タイヤの接地面(地面に触れる部分)に釘などが刺さった、直径4mm程度の小さな穴」に限られます。
タイヤの側面(サイドウォール)の傷や、大きな裂傷、ホイールの変形が見られる場合はキットでは直せません。修理キットで直せないパンクに関しては、作業を中断してロードサービスを呼ぶのが賢明な方法です。
説明書で手順を確認する

作業を始める前に、必ず車載の取扱説明書または修理キットに記載された手順をしっかりとチェックしましょう。
修理キットは車種やメーカーによって、修理剤を直接注入するタイプやコンプレッサーを介して自動注入するタイプなど、操作方法が微妙に異なります。
自己流で進めると修理剤が詰まったり、空気圧が適切に上がらなかったりする恐れがあるため、きちんと手順を確認してその通りに作業することが何よりも大切です。
応急修理剤を用いてパンクを直す
準備ができたら、タイヤのバルブ(空気入れ口)から修理剤を注入し、付属のコンプレッサーで空気を送り込みます。注入が終わったら指定の空気圧まで加圧しますが、このときコンプレッサーの電源は車のアクセサリーソケットから取るのが一般的です。
指定されている空気圧になり次第、コンプレッサーのスイッチを切ります。バルブからすぐにホースを取り外して、バルブキャップを取り付けたら完了です。
試運転をする
空気圧が安定したら、修理剤をタイヤ内部に均一に行き渡らせるため、速やかに試運転を行います。まずは時速80km以下で5kmほど慎重に走行しましょう。その後、一度停車して空気圧が保たれているかを必ず確認してください。
空気圧が低下していなければ応急処置は成功ですが、あくまで「一時的な処置」であることを忘れず、そのまま最寄りのタイヤショップや整備工場へ直行しましょう。
スペアタイヤのない車がパンクした!パンク修理キット使用時の注意点

パンク修理キットは便利ですが、使用にあたっては専門的な知識に基づくいくつかの注意点があります。以下が、修理キット使用時の注意点です。
- 有効期限切れの修理剤は使用しない
- 側面や大きな損傷はキットで直せない
- 残った応急修理剤は再利用できない
- キット使用後は早めにタイヤの修理や交換をする
- 安全装置(プリクラッシュセーフティー)をオフにする
- 走行距離を守る・スピードを出しすぎない
トラブルを最小限に抑えるために、以下の6つの注意点を把握しておきましょう。
有効期限切れの修理剤は使用しない
パンク修理剤には、有効期限が設定されています。期限を過ぎた修理剤は成分が変質し、タイヤ内部で適切に固まらずパンク穴を塞げないリスクがあります。
車検のタイミングなどで定期的にボトルを確認し、期限が近い場合は新しいものに買い替えておきましょう。販売店などで購入や交換ができます。
側面や大きな損傷はキットで直せない
タイヤのサイドウォール(側面)にできた傷や、縁石に乗り上げてできた大きな裂傷にはキットは使用できません。その理由は、タイヤの側面のパンクに関しては、応急修理剤では構造的な強度を保てないためです。
無理に使用して走行すると、走行中にタイヤがバースト(破裂)する恐れがあり非常に危険です。
残った応急修理剤は再利用できない

一度開封し、タイヤに注入した修理剤ボトルの残りを保管して再利用することはできません。修理剤は空気に触れることで硬化が始まる性質があるため、一度使ったノズルや容器には残液が固着し、次回正常に機能しなくなります。
使用後は速やかに適切な方法で廃棄し、新しいキットを補充しましょう。
キット使用後は早めにタイヤの修理や交換をする
修理キットによる処置はあくまで「最寄りの整備工場まで自走するため」のものです。修理剤を注入するとタイヤ内部が著しく汚れるため、本格的なパンク修理が不可能になる場合があります。基本的には「タイヤ交換が必要になる」と考えておきましょう。
安全装置(プリクラッシュセーフティー)をオフにする

修理後のタイヤは、注入された液体の重みや空気圧の微妙な変化により、他の3輪とわずかに回転バランスが異なります。
これにより車両の姿勢制御システムや自動ブレーキ(プリクラッシュセーフティー)が異常を検知し、予期せぬ挙動を示す可能性があるため注意が必要です。車種によっては、これらの機能をオフにする必要がある場合があります。詳しくは取扱説明書をご確認ください。
走行距離を守る・スピードを出しすぎない
修理キット使用後の走行は、時速80km以下、走行距離は200km以内に留めるのが基本です。高速道路の走行や急ハンドル、急ブレーキは厳禁とされています。
修理箇所はあくまでゴムの膜で塞がっているだけの不安定な状態です。常にタイヤの状態を気にかけながら、慎重にハンドルを握りましょう。
スペアタイヤのない車がパンクした!ロードサービスを呼ぶべきケース

パンク修理キットでの対応が難しいと判断した場合や、少しでも不安を感じる状況であれば、迷わずロードサービスを依頼しましょう。
無理に応急処置を強行すると、走行中にタイヤが破裂(バースト)したり、作業中に事故に巻き込まれたりするリスクが高まります。
具体的にロードサービスを呼ぶべき主なケースは以下の通りです。
- タイヤの側面(サイドウォール)に傷や亀裂がある場合
- パンクした状態で走行し、タイヤがズタズタになっている場合
- 刺さっている釘やネジの直径が4mm以上の場合
- ホイール自体が変形・損傷している場合
- 修理剤の有効期限が切れている場合
これらの状況では、キットによる応急修理は不可能です。プロの手を借りることで、二次被害を防ぎ、安全かつ確実に最寄りの整備工場へ車両を搬送してもらえます。
また、夜間や悪天候時、交通量の多い幹線道路でのパンクも安全確保の観点から応急修理は避けましょう。
スペアタイヤのない車がパンクした!ロードサービスの種類

スペアタイヤのない車がパンクした場合、利用できる主なロードサービスには、2つの種類があります。
- 任意保険に付帯のロードサービス
- JAF
どちらを利用するのが適しているかは、パンクの状態によって異なります。それぞれのサービスの特徴を詳しく見ていきましょう。
任意保険に付帯のロードサービス
多くの任意保険にはロードサービスが標準で付帯されており、パンク時のレッカー搬送やスペアタイヤ交換を無料で受けられます。等級に影響を与えずに利用できるケースがほとんどのため、費用を抑えたい場合に優先すべき選択肢です。
ただし、現場でのパンク修理剤を用いた修理はサービス外となる場合があるため、事前に規約を確認しておきましょう。
JAF
JAFは「人」に対するサービスのため、友人の車やレンタカーでのトラブルでも対応してくれるのが大きな強みです。
任意保険のロードサービスでは対応不可とされることが多い、パンクの応急修理(外面修理)を現場で実施してくれるケースもあり、自走復帰できる可能性もあります。
会員であれば原則無料で、全国24時間どこへでも駆けつけてくれます。非会員であっても利用は可能ですが、費用が高額になりやすい点には注意しましょう。
スペアタイヤのない車がパンクした!ロードサービスに依頼する流れ

ロードサービスを依頼する際の、具体的な依頼の流れは以下の通りです。
- 安全な場所に停車し、ハザードや停止表示板で周囲に知らせる
- 保険会社のコールセンター、またはJAF(#8139)へ電話する
- 現在地(住所や目印)、車のナンバー、トラブルの内容を伝える
- 到着予定時刻を確認し、安全な場所で待機する
- 現場に到着した隊員の指示に従い、作業や搬送を見守る
まずは落ち着いて、自分や同乗者、そして後続車などの安全を確保するのが最優先です。その後、実際に電話をかけて指示を仰ぎます。
電話の際、GPS機能を利用して現在地を送信できるスマホアプリを活用すると、場所の特定が早まり到着時間の短縮に繋がります。
また、レッカー移動が必要な場合に備えて搬送先の希望を伝えておくと、その後の手続きがスムーズになるでしょう。
以下ページでも、レッカーの流れを詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
スペアタイヤのない車がパンクした!修理・交換にかかる費用の目安

パンクしたタイヤの復旧にかかる費用は、応急修理で済むか、タイヤ自体を新品に交換するかで大きく異なります。
パンク修理キットを使用した場合は、その後タイヤ交換が必要になることが多いため、最終的な出費は大きくなる傾向にあります。一般的な費用の目安を以下の表に整理しました。
| 費用 | 修理の詳細 | |
| パンク修理(外面) | 1,500~2,000円 | 接地面にできた軽微な穴を外側から塞ぐ方法 |
| パンク修理(内面) | 3,000~5,000円 | タイヤを外して内側から確実に補強する方法 |
| タイヤ新品交換 | 1,500~2,000円(工賃のみで1本)+タイヤ代 | タイヤを新品に交換する方法 |
費用を最小限に抑えたいのであれば、修理キットを安易に使わず、ロードサービスで搬送してプロに「修理可能か」を判定してもらうのが得策です。状況を判断して、より適した修理方法を検討しましょう。
以下ページでは、レッカー代の保険請求に関して、流れや注意点などを紹介しています。費用負担の不安を感じている方は、併せてチェックしてみてください。
スペアタイヤのない車のパンクはクルマのレスキュー隊にお任せ

クルマのレスキュー隊は深夜や早朝、休日問わず、24時間365日体制であなたのもとへ駆けつけます。以下の急なトラブルに電話1本で最寄りのスタッフが迅速に出動します。
- 故障・事故車のレッカー
- バッテリー上がり
- パンク修理
- 燃料切れ
- 落輪・縁石の乗り上げ
- 雪道でのスタック
- フロントガラスの破損・交換
- 外車のトラブル全般
国産車はもちろん、輸入車や大型車にも対応可能。車種やトラブル内容に応じて、経験豊富なスタッフが状況を見極め、最適な方法で安全・迅速に対応します。レッカーの移動費用はロードサービス特約が付帯している任意保険に加入していれば、無料でレッカーサービスを利用できます。
費用は明朗会計で、追加料金の心配なく、安心して利用いただけます。車のトラブルでお悩みの方はクルマのレスキュー隊にお気軽にご相談ください。
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まとめ

この記事では、スペアタイヤがない車がパンクした場合の対処法や修理の費用相場などを紹介しました。
スペアタイヤがない車がパンクした際は、車載の修理キットを使うか、ロードサービスを呼ぶかの冷静な判断が求められます。キットはあくまで応急処置用であり、損傷の状態や有効期限によっては使用できないケースがあることを忘れないようにしましょう。
安全第一を考え、迷ったときは迷わずプロのロードサービスに救助を依頼するのがおすすめです。また、日ごろからタイヤの点検と、緊急時の連絡先の確認をしておくことで突然のトラブルにも落ち着いて対処できます。
この記事を参考に、スペアタイヤがない車がパンクした場合に、適切に対処しましょう。
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